ジブリDNAを受けついだ貴重な韓国映画『トンマッコルへようこそ』
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先日、私の選ぶベストムービーとして『パッチギ!』を紹介しました。
今日はベストムービー第2弾!
『トンマッコルへようこそ』(2005年・韓国)
あらすじ
朝鮮戦争真っただ中の1950年11月。とある山奥の不思議な村”トンマッコル”に、険しい崖を越えてきた3人の北朝鮮兵、部隊を脱走した2人の韓国兵、飛行機が不時着した1人のアメリカ兵が迷い込む。敵対し合う3国の兵士たちをよそに、村人は戦争とは無縁の生活をしていた。そんな平和な村で暮らすうちに、戦争の無意味さをさとり、国境を越えた友情が芽生える6人。しかしそんなトンマッコルにも、ついに戦争の影が押し寄せてくるー。
山奥の不思議な村を舞台に、偶然出会った兵士たちが村人の温かさに触れながら絆を深め、戦争の無意味さ、平和の尊さを知っていくファンタジックなヒューマンドラマです。
朝鮮戦争のさなかに、殺伐とした兵士たち6人が村に迷い込む。一触即発の危機なのに、村人たちは戦争をしている事実も、手りゅう弾がどんなに危険かも、なーんにも知らない。「あれ、争いあってる俺たちって、もしかしてすごくばかばかしいことをしてるのか…?」という兵士たちの気付きが、「戦争って、なんのためにするんだろうな」という根本的な問いにつながっていきます。
こちらもともとは、韓国でもミニシアターでしか公開されていなかったはずです。韓国でファンタジーものはあまりウケないそうで、当初「絶対にヒットしない」と周囲からかなり風当たりは強かったとか。しかし結果的に口コミで人気となり、韓国国内の2005年の興行成績1位となったすごい作品なのです。
この映画の特別なところは、そのファンタジックな世界観と悲惨な現実をうまく融合したところでしょう。
戦争がテーマの映画って、結局メッセージ性としては「この過ちを二度と繰り返さない」という”反戦”になると思うのですが、伝え方や描き方はさまざまですよね。ドンパチやってたくさん人が亡くなって…というタイプが多いかなと思いますが、『トンマッコルへようこそ』のように”戦争×ファンタジー”ものはめずらしいはずです。そういう意味でかなり貴重な映画かと。
このファンタジー要素の元になったのが、ジブリ映画。監督のパク・クァンヒョンさんは以前からジブリ映画や宮崎駿監督をリスペクトしており、その作風を『トンマッコルへようこそ』にも取り入れました。音楽を担当したのは、なんとあの久石譲さん。久石さんの音楽がまた良い♡映画の世界観をばっちりかためてくれました
なんというか、子どもに絵本を読み聞かせながら、「一緒に戦争や平和について考えてみよう。」と優しく語りかけているような映画なんですよね。「こんなふうにけんかしてしまっているよ。良いのかな?」「そうだね、仲良くしたほうがいいね。どうしたら仲良くできるかな?」というように、優しく、やわらかく反戦のメッセージを伝えていく。
おとなになるとむずかしく考えがちですが、「争いはだめ」「だれとでも仲良くする」とか、ほんとうに大切なことって実は昔から変わらないはずです。それを思い出させてくれます。
ゆみんはたくさん映画をみてきましたが、「あー面白かった!」とか「感動したわぁ」と思う映画はたくさんあれど、「ほんとうに、ほんとうに、見て良かった。」という感想がいちばんさいしょにくる映画は『トンマッコルへようこそ』しかないです。
この映画、動画配信サービスではほとんど配信されていないのです…。こんな名作なのに、もったいない…。なので、円盤買ったり借りたりしてください。
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