組織の人間関係に疲れたらこう考えよう【みんな違ってみんな良い】
会社でも学校でも、人の悩みのナンバーワンは人間関係ですよね。
・「自分と違う=変」という狭い価値観
・グループで群れて、少しでも自分と違う人間は仲間外れにしようとする
・根も葉もない噂を流す
・その噂を鵜呑みにして信じる
・多数派がいつも正しく、少数派は変人という謎の空気
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こういうことに嫌気がさしている方むけの記事です。
結論♡
♡狭い価値観の人間は無視
♡他人は自分と違って当たり前
♡多様性を上手に生かせる人間が最強
「他人は自分と違う」という大前提を理解していないと、人生はシンドイですよ。たまたま読んだメリンダ・ゲイツの著書「いま、翔び立つとき( The Moment of Lift: How Empowering Women Changes the World)」で、多様性の受け入れ方のヒントをもらったのでシェアしてみます。
メリンダ・ゲイツとは
かの有名なマイクロソフト社の創始者ビル・ゲイツの妻。ビル&メリンダ・ゲイツ財団会長。世界の女性の地位向上や格差解消のため、様々な慈善活動を行う。「いま、翔び立つとき」は、メリンダの世界中での慈善活動の記録です。
※ついでに英語のリーディングの勉強もしたいよって方むけに英語も併記したのでご自由にご活用ください。TOEIC700点~の方向けくらい。
“Diversity is the best way to defend equality.”
多様性は、平等を守るいちばんの方法である。
“Every society says its outsiders are the problem. But the outsiders are not the problem; the urge to create outsiders is the problem. Overcoming that urge is our greatest challenge and our greatest promise. It will take courage and insight.
”どんな社会も、輪の外にいる人々を問題視します。しかし問題は外に置かれた人々ではなく、誰かを輪の外にはじき出そうとする切迫感なのです。その切迫感に打ち勝つことが、私たちの最大の課題であり使命です。しかし勇気と自己洞察力が必要です。”
“We all want to have something to offer. This is how we belong. It’s how we feel included. So if we want to include everyone, then we have to help everyone develop their talents and use their gifts for the good of the community. That’s what inclusion means—everyone is a contributor. And if they need help to become a contributor, then we should help them, because they are full members in a community that supports everyone.”
私たちは誰しも、他人にとって何か価値ある存在でありたいと願うものです。だからこそ集い、帰属感を得るのです。ですから全ての人を輪に入れるには、全ての人が才能や能力を生かしコミュニティに貢献できるよう、手助けしなければなりません。インクルージョンとは全ての人を、コミュニティに貢献できる存在にすることです。貢献する為に他人の手助けを必要としている人がいたら、手を差し伸べましょう。誰もが、全ての人を支えるコミュニティの一員なのですから。
“It’s not easy to transform a culture built on exclusion. It’s hard to cooperate with people who want to dominate. But we don’t have a choice. We can’t just make the insiders into the new outsiders and call it change. We have to include everyone, even those who want to exclude us. It’s the only way to build the world we want to live in. Others have used their power to push people out. We have to use out power to bring people in. We can’t just add one more warring faction. We have to end factions. It’s the only way we become one.”
特定の人々を排除してきた文化を変えるのは、簡単ではありません。支配欲を持つ人々との協力は難しいものです。しかし他に道はありません。また、輪の中にいた人々を逆にはじき出して「変化」呼ぶのも間違いです。私たちをはじき出そうとする人々も含め、全ての人を輪に招き入れて行かなければなりません。そうすることでしか、望む世界は構築できません。どこかで誰かをはじき出すことに力を使おうとする人々がいるなら、私たちは人々を招き入れることに力を注がなければなりません。なすべきは世界に軋轢を一つ加えることではなく、軋轢をなくしていくことです。それが完全な理想を実現する唯一の道です。
誰かをのけ者にすることで自分の居場所を得るのはナンセンス。けれどそうしてしまうのが人間の弱さというものですね。でも似た者同士では強いチームにはなれません。前員を巻き込んで、ひとりひとりの才能を生かすのが、効率的で生産性の高い働き方につながります。
昨今、企業では”Diversity & Inclusion”=”多様性への理解”がトレンドです。特に客室乗務員なんて、毎回初対面のメンバーで働くチームプレーだらけですから、多様性を生かすプロだと思います。「ひとは違って当たり前」という前提で、各々の違いを戦略的に生かして無駄なストレスなく働きましょう。
おわり。