就職後のミスマッチを防ぐためにも【自分のアタマで考えよう】
こんにちは!ゆみんです♡
年間150冊以上の本を読み、今年は300冊を目指しております。今回読んだのは
ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」です。
ちきりんさんは本当にすごい方。おそらく女性(たぶん)かと思われますが、その経験値とソリッドな切り口は大尊敬です。物事をみるとき、いかにひとと違う角度からみられるかによって人生はかなり変わるし、面白さもちがう。
「自分のアタマで考えよう」は、ちきりんさんのブログ発信のテーマであり原点である「自分で考える」ための「方法」を書いた名著です。その中から、「自分のアタマで考える」ためのベーシックスキルと、 就職活動に役立ちそうな内容を中心にシェアしますので参考にどうぞ。全編が気になる方はこちらをぽちり♡
目次♡
- ちきりんさんてどんな人?
- ベーシックスキル①「知識は過去!思考は未来!」
- ベーシックスキル②「なぜ?」「だからなんなの?」と問う
- 就活スキル♡「情報ではなくフィルターが大事」
- まとめ♡「自分のアタマで考える」ってこんなこと
ちきりんさんてどんな人?
証券会社→米国大学院でMBA取得後外資系コンサルに勤務。マネージャーを務めたのちに退職。 ”おちゃらけ社会派ブロガー”と称して始めたブログ「Chikirinの日記」が人気となり著書も多数。政治、経済、金融、社会などテーマは幅広い。
ベーシックスキル①「知識は過去!思考は未来!」
自分のアタマで考えるための大前提は、
「知識と思考は別物」
であると理解することです。
思考は知識にだまされる。人は何かを判断するときに、自分のそれまでの知識による「思い込み」で判断してしまう。それは「思考」ではないのです。自分の専門分野や詳しい分野の話になると、とたんに保守的になる人や否定的になる人は、「知識が思考を邪魔している」と思ったほうが良い、とちきりんさんは語っています。
反対に思考力のある人は、常にゼロから考える。目の前にある情報化から考えられます。これが「考えることができる人」との分岐点だと。こういう人は、時代の変化に気がつく人でもあると。
ベーシックスキル②「なぜ?」「だからなんなの?」と問う
以前このようなツイートをしました。
日本の教育ではあまり論理的思考やwhy?を問うことを教えないけど、自分のアタマで考えないと利用されておわっちゃいますわね。あらゆるものを疑うこと。ちゃんとアタマで考えて何事にも自分の意見を持つこと。ロジカルに堂々と主張すること。これ基本。
— ゆみん@CA受験応援サロン♡ (@truestoryyumin) 2021年4月18日
「疑問をもつな!黙って従え!」タイプの教育はもうおしまいにすべきですが、なかなかなくならないですね。
情報を目にした時には、うのみにせずに疑問を持つ。自分なりに考える。ちきりんさんも同じことを言っていました。これができないと起こり得る悲しい結末はこちら。
「疑念や疑問をいだきながらも、オウムに留まり、犯罪まで実行してしまいました。1番大きな理由は、私が自分のアタマで考えることを放棄してしまったことだと思います」-杉本受刑囚
— ゆみん@CA受験応援サロン♡ (@truestoryyumin) 2021年4月18日
その違和感を大切にしよう~オウム事件の悲劇をくり返さないために(江川紹子) - Y!ニュース https://t.co/9j1LuoNJLa
「知る」「調べる」だけなく、自分なりに予測して初めて「自分のアタマで考えた」ことになるのです。
就活スキル♡「情報ではなくフィルターが大事」
今就職活動や転職活動をしている方々に役立ちそうなのは、こちらかな♡
フィルターとは、仕事における自分にとっての大切な条件、自分なりの選択基準のことです。
「”就活”とは、本来は自分に合った独自のフィルターを見つけるための活動である」
とちきりんさんは言います。大切なことは「自分向きのフィルターを探すこと」だと。なのに学生たちは自分のフィルター探しではなく、既存のフィルターに当てはまる企業探しをしている、と。
フィルターは人それぞれです。 とりあえず食べていけるくらいの給料で、残業もあまりないそこそこな働き方が良いのか、安定も保証もないけれど0から挑戦できるベンチャーが良いのか、などなど。正解も不正解もない。だからこそ、自分で経験して、考えて、自分だけの自分向けのフィルターを見つけることが大切なのです。
じゃあどうやって見つけるか。それは、
”実際に働いてみること”で見つかります。なのでインターンなりアルバイトなり、実際に働いた経験を思い出して探ってみて下さい♡
たとえばゆみんはアルバイトで、飲食店でモノを提供する仕事よりも、塾で教えるなどカタチの無いものを提供することにやりがいを感じました。だから就活時のフィルターは、「カタチの無いものを提供することで、ひとを幸せにできる仕事」だった。CAという仕事はぴったりだったなと思います。
ただしここから更に深めて、「面倒見は良いけれど上下関係の厳しい働き方が良いのか」、「実力主義だけど自由な雰囲気の働き方が良いのか」までは考えられなかった。おなじ仕事でも、現場や会社の雰囲気によって異なります。だからしっかり深めて考える必要があります。
そこまで深くフィルター探しができるくらいの経験値があると良いですが、おそらく新卒だとむずかしいのではとちきりんさんも言っています。
フィルター探しをちゃんとするメリットは、もちろん就職後のミスマッチが防げることです。入社後に「ぜんぜん違った…自分とこの仕事(会社)合わないわ…」とショックを受けずにすむ。しかしミスマッチしても良い経験になります。そこでやっと自分独自のフィルターがわかったわけですから。マイナスに捉える必要はありません。
「自分のアタマで考える」トピックから少し逸れましたが、結論、
「重要なことは、与えられたフィルターに何の疑問も持たず、そのまま受け入れて必死に頑張ることではなく、自分(自社)独自のユニークなフィルターを見いだし、それで勝負していこう!という発想に転換すること」
です♡
まとめ♡「自分のアタマで考える」ってこんなこと
・いったん「知識」を分離する
・「意思決定のプロセス」を決めること
・「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
・あらゆる可能性を探ること
・縦と横に並べて比較してみること
・判断基準の取捨選択をすること
・レベルをごっちゃにしないこと
・自分独自の「フィルター」を見つけること
・データはトコトン追いかけること
・視覚化で思考を深化させること
・知識は「思考の棚」に整理すること
(最終章より引用)
自分のアタマで考える方法がぎゅぎゅっとつまった一冊でした♡
「考えるな!黙って従え!」系の教育を受けてきたり、ちょっと意見言っただけで「あの子は自己主張が強い」「生意気」なんて陰でこそこそ言われたりしたら、自分のアタマで考えるのなんてムダだわ~ってやめちゃいますよね。
でも、自分のアタマで考えて生きたほうが絶対に楽しい。考えて、意見を持って、その意見を堂々と言う、他人の意見もちゃんと聞く、というプロセスをもっと活発にしたいものです。そのためにまずは自分で考えよう。
ちきりんさんの著書は、どれをとっても名著♡1000円ちょっとでこれだけの経験値と知識が手に入るなんて、やはり読書は費用対効果がすごい。読書ほどコスパの良い投資はないです♡何をするか迷ったら読書しよう♡